京都「京大生が語る勉強のコツ」、スマホは人をスマートにするか

京都「京大生が語る勉強のコツ」、スマホは人をスマートにするか

修学塾HOME > 京大生が語る勉強のコツ > スマホは人をスマートにするか

スマホは人をスマートにするか

スマホは人をスマートにするか

スマホは人をスマートにするか

ついついスマホを手に取ってしまう自分に気づくことがあります。知りたい答えがすぐに得られるのは、実際に便利です。ですが、これは良いことばかりなのでしょうか。

パソコンが普及してから、漢字を思い出せないということが問題視されるようになりました。スマホの場合はどうでしょう?先日「脳とプチボケ」を研究した本を読みまして、スマホと脳の働きを考えたいと思います。(参考:「フリーズする脳」←面白いです)

スマホをぼーっと眺めている(眼球を大して動かさず、一方向からの刺激を受けている)状態が、脳の力を低下させてしまうことは考えずとも分かることですが、すぐに調べたり、記録したりすることは、単純に人間の総合能力を上げるのだと私は思っていました。

脳の高度な機能である「つなげる、閃く、創造する」といったことは、「覚える・思い出す」という重要な基本機能の上に成り立つ能力です。テストにおいても、問題を見て、思い出して、応用する、という過程を踏むことになります。しかし、使っていない思考回路はたちどころに退化するのが脳の性質です。「覚える」代わりにスマホにメモし、「思い出す」代わりに検索してしまっているのではないでしょうか。これに依存すると、脳が思い出す力を使わなくなってしまい、退化してしまいます。これについては自分の身に覚えがあるのです。恥ずかしいことに、私は引っ越ししてから新住所を覚えるのに1年かかってしまいました。それはなぜか?もちろん住所を書く機会は度々あったのですが、間違ってはいけないと思って、いつもスマホを見ながら書いていたのです。自分の記憶に自信がなくなり、それでますます思い出す機会をなくしてしまったのです。受験勉強に当てはめてみても、例えば英語長文を読む際、すぐ辞書を引く癖のある人は思い出す(考える)努力を放棄しているので、ずっとその能力が鍛えられる機会がなく、テストでも当然思い出せません。数学の問題をいつも説明を見ながら解いている、という場合でも同じことです。見て確認、調べて写すということだけでは覚える力は養えないのです。(当然、応用力も。)

もちろん脳の力は鍛えることが出来ます。英単語でも数学公式でも人の名前でも、覚えて思い出すという努力をしていたら、それがどんどん上手くなってくるものです。

ラクな頭の使い方ばかりしていたり、パターン化された生活の中で新しいチャレンジをしなくなったりすると、脳はどんどん退化してしまいます。生徒に勉強しろ!考えろ!とは言うものの、自分自身にとっても深刻な問題だなと背筋が凍る今日この頃です。

追伸:そういうわけで新しく習い事を始めました。

  • 御池校

    下鴨校

  • お問い合わせ・資料請求